「せっかく開業するなら、内装はおしゃれにしたい!」
——そう思って、最初にお金をかけすぎてしまう人、実はとても多いんです。
でも、実際にお客様が「また来たい」と感じるサロンは、
“高級そう”よりも“清潔で落ち着ける”空間。
開業初期に本当に大切なのは、高級感よりも清潔感です。
豪華な装飾は一瞬の印象。
でも“清潔で整っている空間”は、信頼感とリピート率を育てます。
内装費をかけすぎると続かない

やっぱり、ホテルみたいな内装のほうが人気出るよね?

うん、そう見えるけど……
実際は“安心できる場所”のほうが選ばれるんだよ。
どんなにおしゃれでも、照明がまぶしかったり、
タオルが少しでも湿っていたら、お客様は無意識に不快感を覚えます。
逆に、床がピカピカで、空気がふんわり香っていて、
照明があたたかいだけで「ここ、落ち着くなぁ」と感じてもらえる。
清潔で整った空間は“技術”そのものの信頼につながるんです。
清潔感を生み出す具体的な工夫5選

お金をかけずに“清潔感と心地よさ”を出すための、
簡単で効果的なポイントを紹介します。
① 照明:白ではなく“電球色”で統一
白色ライトは明るすぎて落ち着かない印象に。
おすすめは電球色(2700〜3000K)。
オレンジ系の光が肌をやわらかく見せ、心がほっとします。
② 壁と床の色を“自然素材”でまとめる
清潔感は“統一感”から生まれます。
壁が白なら家具はナチュラル木目やベージュで。
ツヤの強い素材より、自然素材の色味が安心感を与えます。
③ 観葉植物をワンポイントに
観葉植物をひとつ置くだけで、空間が“呼吸”を始めます。
おすすめ:
・サンスベリア(空気清浄効果)
・ポトス(明るい印象)
・オリヅルラン(手入れが簡単)
「植物がある=手入れされている」印象は、お客様の信頼感を高めます。
④ アロマで“空気の質”を整える
香りはサロンの“記憶”をつくる要素。
甘すぎる香りより、清潔感を感じる柑橘系・ハーブ系を選びましょう。
⏰時間帯別のおすすめ:
・朝:ベルガモット、レモングラス(爽やか)
・午後:ユーカリ、ティーツリー(清潔感)
・夜:ラベンダー(安心感)
⑤ タオルやシーツの“白さ”を保つ
どんなにおしゃれでも、
タオルがくすんでいたら一瞬で印象が下がります。
白タオルを使うなら酸素系漂白剤で週1ケアを。
「新品のような白さ」は、
「この人なら丁寧に施術してくれそう」という信頼につながります。
「整える力」がサロンの価値になる

でも、安っぽく見えたらどうしよう…

大丈夫。
高級感は“物”じゃなくて“整い方”で決まるよ。
実は、高い家具や造作よりも、
掃除が行き届いていることのほうが圧倒的に印象がいいです。
お客様は「この人なら体を任せても大丈夫」と、
空間の清潔さでセラピストの信頼度を感じ取ります。
だからこそ、開業初期は“飾る”より“整える”。
これが、失敗しないサロンづくりの第一歩です。
まとめ
「高級感」は一瞬の印象。
でも「清潔感」は、お客様の記憶に残る安心感。
照明・香り・植物のちょっとした工夫で、
お金をかけずに“心地いい空気”をつくることができます。
豪華さではなく、“整っている”という信頼感。
それが、長く愛されるサロンづくりの第一歩です。

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