サロン開業前に必須!プレオープンの『準備・価格設定・集客導線の作り方』

リラクノウハウ

サロン開業で成功したいなら、プレオープンは“必ずやるべき”です。そして最大のポイントは、知り合い相手でも必ずお金をいただくこと。
なぜなら、無料にするとお客様も本気で評価してくれず、自分自身も「趣味やお試し」の延長になってしまいます。
少額でも料金をいただくことで、 「私はプロなんだ」という意識づけ ができ、お客様にとっても「プロのサービスを受けている」という心構えが生まれるのです。

プレオープンをやる7つ理由

  1. プロとしての意識づけをするため
    プレオープンでお金をいただき、本番同様の動線を通すことで「私はセラピストとして独立した」という覚悟が持てます。
  2. オペレーションの確認
    受付 → カウンセリング → 施術 → 会計 → お見送りまで、本番と同じ流れで進めて改善点を洗い出します。
  3. 設備・備品の最終チェッ
    タオルの枚数やベッドの高さ、照明やBGMなど、実際に動かしてこそ気づける不具合を確認できます。
  4. お客様のリアルな声を収集
    価格・雰囲気・技術に対して率直な感想を得られるのはプレオープンならでは。
  5. リピーター獲得の動線を作る
    LINE公式やInstagram登録をお願いし、次回予約や回数券の提案を行うことで、オープン直後から固定客づくりが始められます。
  6. 自分の店の雰囲気を知ってもらうため
    「自分が思い描いてきたサロンはこんな空間なんだよ」というのを、最初のお客様に体感してもらえる機会です。
    コンセプト・内装・香り・音楽など、あなたの世界観を伝えるチャンスになります。
  7. 口コミ・集客につながる
    「新しいサロンをプレオープンしたよ!」とSNSや口コミで広げてもらえるチャンスになります。
りっちゃん
りっちゃん

本番という気持ちで挑んでいきましょ!

プレオープンの流れ

  1. 対象者を決める
     友人・家族・前職での指名客・既存顧客など、信頼できる人からスタート。
  2. 期間を決める
     1〜2日程度。完全予約制で少人数に絞るのがおすすめです。
  3. 価格を設定する
     無料ではなく必ず少額でも金額をいただくこと。
     - 通常価格の50%
     - 特別モニター価格(例:6,000円 → 3,000円)
  4. 紹介キャンペーンを導入する
     知り合いだけでなく「知り合いの知り合い」に広げる仕組みを用意。
     → 「紹介者と紹介された方どちらもプレオープン特別価格」など。
  5. フィードバックを回収する
     アンケート用紙やGoogleフォームで「施術・空間・料金」について感想を集める。
  6. 改善点を修正する
     動線、接客、備品、メニューの見直しを行い、オープン初日に備える。

関係性に応じてプレオープン価格を考えてみよう

なぜ“関係性に応じて”なのか

  1. 期待値の調整(アンカリング)
    通常価格を基準に、関係性ごとに“妥当な期待値”を作るため。新規は体験のハードルを下げ、既存・指名は価値の継続を感じてもらう。
  2. ロイヤルティの尊重
    前職からの指名・常連は「応援してくれる方」。金額だけでなく“扱いの特別さ”を示すことで関係を強化できる。
  3. マーケティング費用の最適化
    新規の大幅割引は広告費の代替。既存は価格を守りつつ“体験価値の上乗せ(延長・特典)”で満足度を高めると費用対効果が良い。
  4. ブランド毀損の回避
    一律に安くすると“安い店”の烙印がつく。関係性で目的(体験・感謝・紹介)を分けると、値下げの理由が明確になりブランドが守れる。
  5. リピート導線の最適化
    関係性に応じた価格+特典と、次回予約・LINE登録・回数券の提案を組み合わせると、LTV(生涯価値)最大化につながる。
りっちゃん
りっちゃん

応援してくださった期間に応じて
価格設定をするのがおすすめです

設計指針

  • 通常価格を必ず明示:例「60分 6,000円」。これが“価値の基準点”。
  • 係数で決める:プレオープン価格=通常価格 × 係数
    • 新規体験:0.45〜0.55
    • 指名・常連:0.60〜0.75(価格は控えめ割引+“体験の質”で優遇)
  • 差は“金額だけ”にしない:常連は10分延長・ハンドパック等で満足度UP。
  • 期間・人数を限定:希少性と公平感を担保。
  • 登録・次回予約を条件化:特別価格はLINE登録&当日次回予約の方限定、など。

セグメント別の基準&文言例

A. 前職での指名・常連(応援枠)

  • 価格目安:通常の60〜75%(例:6,000円 → 4,000〜4,500円)
  • 特典:+10分延長 or アフターティー&ハンドパック
  • 文言例
    「前サロンからのご縁に感謝を込めて、プレオープン特別ご招待。価格は控えめに、内容はしっかり“いつも以上”。」

B. 新規(知人・知人の紹介)

  • 価格目安:通常の50%前後(例:6,000円 → 3,000円)
  • 条件:LINE登録+当日の次回予約で適用
  • 文言例
     「はじめましての方限定の体験価格。登録&次回予約でプレオープン特別を適用します。」

C. 紹介キャンペーン(紹介者/被紹介者)

  • 価格目安
     紹介者:通常の65〜70%(4,000〜4,200円)
     被紹介者:通常の65〜70%(4,000〜4,200円)
  • 文言例
    「ご紹介いただいた方も、された方も特典あり。二人でおトクに“新しいサロンの雰囲気”を体験してください。」

モデル価格表(通常60分=6,000円を基準に)

セグメントプレオープン価格付与特典条件
指名・常連4,000〜4,500円+10分延長 or ハンドパック既存顧客であること
新規(知人・紹介)3,000円なし(初回は価格で体験しやすく)LINE登録+当日次回予約で適用
紹介者4,000〜4,200円次回10%OFF券LINE登録
被紹介者4,000〜4,200円次回5%OFF券LINE登録+当日次回予約

※30/90分も同率で設定:

プレオープンの注意点

  • 割引の“理由”を明記:体験促進・感謝・紹介拡大のいずれかに紐づける。
  • 終了線を決める:期間・枠数・申込期限を表示(例:各日先着6枠)。
  • 無料禁止:プロ意識とブランド維持のため、必ず対価を受け取る。
  • 本オープンへの“戻し”を設計:当日次回予約で“次回は通常から◯%OFF”にすると価格の戻しが自然。
  • 導線徹底:LINE登録→同意取得→次回予約→回数券/VIP案内。動線は本番と同じ。

まとめ

プレオープンは「リハーサル」ではなく「集客の種まき」

プレオープンは単なる練習ではなく、
少額でも売上を作りつつ、本番同様に運営を確認し、紹介キャンペーンで口コミを広げる大切な準備期間です。

このステップを踏むことで、オープン初日から安心してお客様を迎え、安定したスタートを切ることができます。

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