家賃は「理想の場所」ではなく、“売上とのバランス”で決めるべき費用です。
どんなに素敵な内装でも、家賃が高すぎれば毎月の固定費が経営を圧迫します。
目安は「売上の20〜25%以内」。
これを超えると、利益を出し続けるのが難しくなります。
なぜ家賃は“理想”ではなく“現実”で決めるのか

開業前は「駅近・路面・広くて明るいサロン」が理想に思えますよね。
でも実際には、
・思ったより人通りが多すぎて落ち着かない
・家賃が高くて毎月プレッシャー
・固定費が利益を食いつぶす
といったケースが多いんです。
具体的な家賃の目安
家賃を考えるときは、まず自分の想定売上をもとに計算してみましょう。
例)月売上が60万円の場合
👉 家賃は12〜15万円以内が理想
もし10万円を超える家賃を選ぶなら、
「固定客の見込みがある」「予約が安定している」などの根拠を明確にしておくことが大切です。
家賃以外にかかる“隠れコスト”にも注意

店舗を借りると、実際は家賃以外にも出費があります。
| 項目 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 共益費 | 建物の維持費 | 家賃+1〜2万円 |
| 水道光熱費 | 電気・水道など | 月1〜2万円 |
| 保証金・敷金礼金 | 契約時に発生 | 家賃の3〜6か月分 |
| 更新料 | 2年ごとなど | 家賃1か月分が多い |

迷子ちゃん
家賃10万円のつもりが、実質12〜13万円になるってことだね…!
そうなんです。
だからこそ「家賃=固定費の一部」として、トータルでの負担額を見積もることが重要です。
現実的な選び方のコツ
- “売上の25%以内”に収まるか試算する
- 最初は駅近よりも「再来しやすい立地」を優先する
- 保証金・敷金ゼロ物件も視野に入れる
- 家賃+共益費+光熱費で合計コストを出す
「安すぎる=悪い」ではなく、
“固定費を抑えて自由を残す”ことが、セラピスト開業では一番の強みになります。

迷子ちゃん
やっぱり駅前が人気だよね?

りっちゃん
確かに人は多いけど、競合も多いし家賃も高い
少し離れた場所でも、“通いたくなる理由”を作れば十分だよ

迷子ちゃん
たしかに、立地より“また来たい空間”が大事だよね!
まとめ
マイサロンの家賃は、「夢の金額」ではなく「数字で判断」することが成功の鍵。
固定費を軽くすることで、自由度の高い経営ができます。
家賃を抑える=可能性を広げる。
無理なく続けられる“現実的な家賃設定”こそ、理想のサロンを長く守る第一歩です。


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