サロン開業で成功したいなら、プレオープンは“必ずやるべき”です。そして最大のポイントは、知り合い相手でも必ずお金をいただくこと。
なぜなら、無料にするとお客様も本気で評価してくれず、自分自身も「趣味やお試し」の延長になってしまいます。
少額でも料金をいただくことで、 「私はプロなんだ」という意識づけ ができ、お客様にとっても「プロのサービスを受けている」という心構えが生まれるのです。
プレオープンをやる7つ理由
- プロとしての意識づけをするため
プレオープンでお金をいただき、本番同様の動線を通すことで「私はセラピストとして独立した」という覚悟が持てます。 - オペレーションの確認
受付 → カウンセリング → 施術 → 会計 → お見送りまで、本番と同じ流れで進めて改善点を洗い出します。 - 設備・備品の最終チェック
タオルの枚数やベッドの高さ、照明やBGMなど、実際に動かしてこそ気づける不具合を確認できます。 - お客様のリアルな声を収集
価格・雰囲気・技術に対して率直な感想を得られるのはプレオープンならでは。 - リピーター獲得の動線を作る
LINE公式やInstagram登録をお願いし、次回予約や回数券の提案を行うことで、オープン直後から固定客づくりが始められます。 - 自分の店の雰囲気を知ってもらうため
「自分が思い描いてきたサロンはこんな空間なんだよ」というのを、最初のお客様に体感してもらえる機会です。
コンセプト・内装・香り・音楽など、あなたの世界観を伝えるチャンスになります。 - 口コミ・集客につながる
「新しいサロンをプレオープンしたよ!」とSNSや口コミで広げてもらえるチャンスになります。

りっちゃん
本番という気持ちで挑んでいきましょ!
プレオープンの流れ

- 対象者を決める
友人・家族・前職での指名客・既存顧客など、信頼できる人からスタート。 - 期間を決める
1〜2日程度。完全予約制で少人数に絞るのがおすすめです。 - 価格を設定する
無料ではなく必ず少額でも金額をいただくこと。
- 通常価格の50%
- 特別モニター価格(例:6,000円 → 3,000円) - 紹介キャンペーンを導入する
知り合いだけでなく「知り合いの知り合い」に広げる仕組みを用意。
→ 「紹介者と紹介された方どちらもプレオープン特別価格」など。 - フィードバックを回収する
アンケート用紙やGoogleフォームで「施術・空間・料金」について感想を集める。 - 改善点を修正する
動線、接客、備品、メニューの見直しを行い、オープン初日に備える。
関係性に応じてプレオープン価格を考えてみよう

なぜ“関係性に応じて”なのか
- 期待値の調整(アンカリング)
通常価格を基準に、関係性ごとに“妥当な期待値”を作るため。新規は体験のハードルを下げ、既存・指名は価値の継続を感じてもらう。 - ロイヤルティの尊重
前職からの指名・常連は「応援してくれる方」。金額だけでなく“扱いの特別さ”を示すことで関係を強化できる。 - マーケティング費用の最適化
新規の大幅割引は広告費の代替。既存は価格を守りつつ“体験価値の上乗せ(延長・特典)”で満足度を高めると費用対効果が良い。 - ブランド毀損の回避
一律に安くすると“安い店”の烙印がつく。関係性で目的(体験・感謝・紹介)を分けると、値下げの理由が明確になりブランドが守れる。 - リピート導線の最適化
関係性に応じた価格+特典と、次回予約・LINE登録・回数券の提案を組み合わせると、LTV(生涯価値)最大化につながる。

りっちゃん
応援してくださった期間に応じて
価格設定をするのがおすすめです
設計指針
- 通常価格を必ず明示:例「60分 6,000円」。これが“価値の基準点”。
- 係数で決める:プレオープン価格=通常価格 × 係数
- 新規体験:0.45〜0.55
- 指名・常連:0.60〜0.75(価格は控えめ割引+“体験の質”で優遇)
- 差は“金額だけ”にしない:常連は10分延長・ハンドパック等で満足度UP。
- 期間・人数を限定:希少性と公平感を担保。
- 登録・次回予約を条件化:特別価格はLINE登録&当日次回予約の方限定、など。
セグメント別の基準&文言例
A. 前職での指名・常連(応援枠)
- 価格目安:通常の60〜75%(例:6,000円 → 4,000〜4,500円)
- 特典:+10分延長 or アフターティー&ハンドパック
- 文言例:
「前サロンからのご縁に感謝を込めて、プレオープン特別ご招待。価格は控えめに、内容はしっかり“いつも以上”。」
B. 新規(知人・知人の紹介)
- 価格目安:通常の50%前後(例:6,000円 → 3,000円)
- 条件:LINE登録+当日の次回予約で適用
- 文言例:
「はじめましての方限定の体験価格。登録&次回予約でプレオープン特別を適用します。」
C. 紹介キャンペーン(紹介者/被紹介者)
- 価格目安:
紹介者:通常の65〜70%(4,000〜4,200円)
被紹介者:通常の65〜70%(4,000〜4,200円) - 文言例:
「ご紹介いただいた方も、された方も特典あり。二人でおトクに“新しいサロンの雰囲気”を体験してください。」
モデル価格表(通常60分=6,000円を基準に)
セグメント | プレオープン価格 | 付与特典 | 条件 |
---|---|---|---|
指名・常連 | 4,000〜4,500円 | +10分延長 or ハンドパック | 既存顧客であること |
新規(知人・紹介) | 3,000円 | なし(初回は価格で体験しやすく) | LINE登録+当日次回予約で適用 |
紹介者 | 4,000〜4,200円 | 次回10%OFF券 | LINE登録 |
被紹介者 | 4,000〜4,200円 | 次回5%OFF券 | LINE登録+当日次回予約 |
※30/90分も同率で設定:
プレオープンの注意点
- 割引の“理由”を明記:体験促進・感謝・紹介拡大のいずれかに紐づける。
- 終了線を決める:期間・枠数・申込期限を表示(例:各日先着6枠)。
- 無料禁止:プロ意識とブランド維持のため、必ず対価を受け取る。
- 本オープンへの“戻し”を設計:当日次回予約で“次回は通常から◯%OFF”にすると価格の戻しが自然。
- 導線徹底:LINE登録→同意取得→次回予約→回数券/VIP案内。動線は本番と同じ。
まとめ

プレオープンは「リハーサル」ではなく「集客の種まき」
プレオープンは単なる練習ではなく、
少額でも売上を作りつつ、本番同様に運営を確認し、紹介キャンペーンで口コミを広げる大切な準備期間です。
このステップを踏むことで、オープン初日から安心してお客様を迎え、安定したスタートを切ることができます。
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