LINE公式アカウントは、個人サロンにとってとても便利なツールです。
ですが実際には、「とりあえず作っただけ」「何を設定すればいいかわからないまま放置している」という声も少なくありません。
LINEは、最初の初期設定をどう整えるかで、その後の使いやすさ・続けやすさが大きく変わります。
特に個人サロンの場合、最初から多機能なツールを入れるよりも、まずは公式アカウント単体で“無理なく回る形”を作ることがとても大切です。
この記事では、個人サロン経営者がLINE公式アカウントを導入する際に
「今、何をやるべきか」「まだやらなくていいこと」を整理しながら解説していきます。
- 個人サロンがまず整えるべきLINE公式アカウントの初期設定
- 非認証・認証アカウントでできることの違いと考え方
- 公式アカウント単体で十分なフェーズの見極め方
- リピッテ・エルメなどの予約/自動化ツールを検討すべきタイミング
「今の自分は、どの段階なのか?」を確認しながら読み進めてみてください。
りっちゃんLINEを“負担”ではなく、
“サロン経営を支える仕組み”に変えるための第一歩になります
そもそもLINE公式アカウントは「誰のためのツール?」
LINE公式アカウントは、新規を大量に集めたい人のためのツールというよりも、
「今つながっているお客様との関係を、無理なく続けたい人」のためのツールです。
特に個人サロンの場合、
- 一人で施術・接客・対応をすべてこなしている
- 営業時間外や施術中の連絡が負担になりやすい
という状況になりがちですよね。
そんなサロン経営者にとって、LINE公式アカウントは
業務を減らしながら、リピーターとの関係を保てる仕組みとして、とても相性の良いツールです。
個人サロンにLINEが向いている理由
電話・DM対応の削減
LINEを導入することで、電話やSNSのDM対応を大きく減らすことができます。
- 施術中に電話に出られない
- DMが埋もれて返信が遅れてしまう
- 「すぐ返さなきゃ」というプレッシャーを感じる



こうしたストレスは、個人サロンではとても多いものです
LINEなら、あいさつメッセージや応答メッセージを設定しておくことで、
すぐに返信できない状況でも、お客様に安心感を伝えることができます。
リピーターとの接点を残せる
LINEの大きな強みは、一度つながれば、サロン側からも情報を届けられることです。
SNSのように投稿が流れてしまうことがなく
- 定期的なお知らせ
- 予約の空き情報
- 思い出したタイミングでの来店きっかけ
必要なときに届けることができます。
これは、「毎月新規を集め続けないと不安」になりやすい個人サロンにとって、とても心強いポイントです。
SNSとの役割の違い
LINE公式アカウントは、SNSと役割を分けて使うことで、ぐっと楽になります。
- インスタ=出会い
- LINE=関係性・リピート
インスタは「知ってもらう場所」「興味を持ってもらう場所」。
LINEは「覚えていてもらう場所」「また来てもらうための場所」。
この役割分担を意識すると、LINEで毎回頑張って発信し続けなくてもよくなり、
無理のない運用ができるようになります。
【STEP1】LINE公式アカウントの作り方
アカウント開設の流れ
LINE公式アカウントは、LINE公式アカウントの管理画面から、個人でも簡単に作成することができます。
開設の流れはとてもシンプルで、
- LINE公式アカウントを作成
- アカウント情報を入力
- 管理画面にログイン
これだけで、すぐに使い始めることができます。



ここで大切なのは、
最初から完璧に作ろうとしないことです
個人サロンの場合は、まずは「お客様が見て安心できる最低限の形」を整えるだけで十分です。
個人サロンは「未認証」からでOKな理由
LINE公式アカウントには、「未認証(非認証)」と「認証済み」の2種類があります。
これからLINEを使い始める個人サロンであれば、
未認証アカウントからスタートしてまったく問題ありません。
理由は、個人サロン運営に必要な機能のほとんどが、未認証アカウントでも使えるからです。
- メッセージ配信
- 1対1トーク
- リッチメニュー
- 応答メッセージ
など、日常の運用に困ることはありません。
検索結果に表示されない点はありますが、紹介・既存のお客様が中心のサロンであれば、
大きなデメリットになることは少ないでしょう。
個人サロンが最初に決めるべき3つ



LINE公式アカウントを作ったら、
まずは次の3つを整えておきましょう
アカウント名(店名+地域 or メニュー)
アカウント名は、「どこの、何のサロンか」が一目で伝わることが大切です。
・〇〇ヘッドスパ/〇〇市
・〇〇リラクゼーション(女性専用)
お客様がLINE一覧で見たときに、迷わず開ける名前を意識しましょう。
プロフィール画像(サロン感・安心感)
プロフィール画像は、LINEを開いたときの第一印象になります。
ロゴやサロンの雰囲気が伝わる画像など、
「ここなら安心して連絡できそう」と感じてもらえるものがおすすめです。
顔出しが苦手な場合は、無理に人物写真にしなくても問題ありません。
ステータスメッセージ(予約導線を意識)
ステータスメッセージには、このLINEで何ができるのかを簡潔に書きます。
- ご予約・お問い合わせはこちら
- 施術中は返信が遅れる場合があります
長文にせず、「役割がすぐ伝わる一文」を意識すると◎です。
【STEP2】サロン経営者が必ずやるべき初期設定
LINE公式アカウントを作ったら、次にやるべきなのが「初期設定」です。
ここを整えておくことで、
- 対応に追われない
- お客様とのやり取りがスムーズになる



日々の負担を減らす状態を作ることができます
① あいさつメッセージ
あいさつメッセージは、
お客様が友だち追加をした直後に自動で届くメッセージです。
ここで大切なのは、「何のためのLINEなのか」がすぐに伝わること。
- どんなサロンか
- 何ができるLINEか
- どう使えばいいのか
この3つが、最初にわかるだけで十分です。
個人サロンの場合、丁寧すぎる長文よりも、
安心感のあるシンプルな文章のほうが好まれます。
「このLINEで予約できるんだな」
「問い合わせはここでいいんだな」
と迷わせないことが、あいさつメッセージの役割です。
あいさつメッセージの具体例文(登録直後)
はじめまして。
〇〇サロンのLINE公式アカウントです。
ご登録ありがとうございます。
こちらのLINEでは
・ご予約/空き状況のご案内
・サロンからのお知らせ
をお届けします。
ご予約やご質問がありましたら、トーク画面からお気軽にご連絡ください。
② 応答メッセージ(営業時間・定休日)
個人サロンにとって、応答メッセージは必須の設定です。
施術中や営業時間外にメッセージが届いても、
すぐに返信できないことは珍しくありません。
あらかじめ、
- 営業時間
- 定休日
- 返信までの目安
を伝えておくことで、「返信が遅い=印象が悪い」状態を防ぐことができます。
ここで意識したいのは、「人感」を消しすぎないこと。
機械的すぎる文章ではなく、「施術中のため、確認次第ご返信します」など、
少しだけ気持ちが伝わる表現がおすすめです。
応答メッセージの具体例文(営業時間・定休日)
メッセージありがとうございます。
ただいま施術中のため、
すぐにお返事ができず申し訳ありません。
【営業時間】10:00〜18:00
【定休日】不定休
営業時間内に確認し、必ずご返信いたしますので、
どうぞ安心してお待ちください。
③ リッチメニュー(最低限でOK)
リッチメニューは、LINE画面下に固定表示されるメニューです。
便利な機能ですが、最初から作り込みすぎる必要はありません。
おすすめは、3〜4枠だけのシンプル構成です。
おすすめ配置例
- 予約
- メニュー
- アクセス
- 初めての方へ
このくらいで十分です。
大切なのは、「何を押せばいいか迷わないこと」。
リッチメニューは、運用しながら必要に応じて増やしていくものなので、
最初は使いやすさ優先で考えましょう。
【STEP3】非認証アカウントと認証アカウントの違い
LINE公式アカウントには、
「非認証アカウント」と「認証済みアカウント」の2種類があります。
初めてLINEを導入する個人サロンの方は、ここで少し迷いやすいポイントですが、
結論から言うと ほとんどの場合、最初は非認証で問題ありません。



それぞれの違いを、個人サロン目線で整理してみましょう
非認証アカウントでできること・できないこと
非認証アカウントでも、LINE公式アカウントの
基本的な機能はほぼすべて使えます。
非認証でできること
- メッセージ配信
- 1対1トーク(個別対応)
- あいさつメッセージ・応答メッセージ
- リッチメニューの設置
つまり、個人サロンの日常運用に必要なことは、ほとんどカバーできています。
一方で、できないこと・弱い点もあります。
非認証のデメリット
- LINE内検索に表示されない
- 見た目の「公式感」はやや弱い
ただし、
・紹介や既存のお客様が中心
・インスタやHPからLINEへ誘導している
という個人サロンの場合、
検索表示されないことが大きな問題になるケースは少ないのが実情です。
認証アカウントでできること
認証アカウントになると、次のような点が強化されます。
- LINE内検索に表示される
- 一部機能の拡張
- 「公式」としての信頼感が増す
複数店舗を運営していたり、広告や大きな集客導線を使っている場合には、
認証アカウントが役立つ場面もあります。
ただし、「認証=必須」ではありません。
個人サロンはいつ認証を考える?
個人サロンが認証アカウントを検討する目安は、次のようなタイミングです。
- 店舗数が増えた
- スタッフを雇い、規模が大きくなった
- 広告や検索流入を本格的に使い始めた
逆に言えば、それまでは 無理に認証を目指す必要はありません。
最初から「認証にしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と考えすぎると、
LINE運用そのものが負担になってしまいます。
まずは非認証で、使い慣れること。
それが、個人サロンにとって一番失敗しにくい選択です。
【STEP4】この段階では「まだ」予約ツールはいらない
LINE公式アカウントを作ると、
「予約管理も自動化したほうがいいのかな?」
「リピッテやエルメも一緒に入れたほうがいい?」
と考える方は少なくありません。
ですが、個人サロンの場合、最初から予約ツールを入れる必要はありません。
むしろ、早すぎるツール導入がLINE運用の負担になってしまうこともあります。
よくある失敗
個人サロンでよく見られるのが、次のようなケースです。
- LINEを作った直後に多機能ツールを導入
- 設定項目が多く、途中で止まってしまう
- 結局使いこなせず、LINE自体を開かなくなる
ツールは本来「楽にするためのもの」ですが、慣れていない段階では、
逆にストレスを増やしてしまうことも少なくありません。
LINE公式アカウント単体で十分なフェーズ
次のような状態であれば、LINE公式アカウント単体で十分に運用できます。
- LINEからの予約がまだ少ない
- 月の予約数が安定前
- 手動対応でも無理なく回っている
- LINE運用自体が初めて



このフェーズで大切なのは、
「仕組みを作ること」よりも「使い慣れること」
あいさつメッセージや応答メッセージ、シンプルなリッチメニューを使いながら、
「LINEでのやり取り」に慣れていきましょう。
「まずは慣れる」が最優先
LINEは、使い続けることで初めて、
「ここが不便」「ここを楽にしたい」
というポイントが見えてきます。
その感覚がないままツールを入れてしまうと、
「何のために使っているのかわからない」
状態になりがちです。
まずはLINE公式アカウント単体で、お客様とのやり取りが自然に回る状態を作る。
それができてから、次の段階としてツールを検討するほうが、
結果的に失敗が少なくなります。
【STEP5】リピッテ・エルメを検討すべきタイミング
LINE公式アカウントを使い続けていくと、
「この作業、もう少し楽にできたらいいな」
と感じる瞬間が出てきます。
それが、予約ツールや自動化ツールを検討する“合図”です。
大切なのは、「便利そうだから入れる」のではなく、
“今のサロンの状態に合っているか”で判断することです。
ツール導入を考えるサイン
次のような変化が出てきたら、
ツール導入を検討するタイミングに入っています。
- LINEからの予約が明らかに増えてきた
- 予約日時のやり取りが負担に感じ始めた
- ダブルブッキングや確認ミスが怖くなってきた
- 「次回予約」や「再来の案内」を仕組み化したくなった
- リピーターをもっと増やしたい
ここまで来ていれば、LINE公式アカウント単体では少し手が回らなくなってきている状態です。
個人サロン向けツールの考え方
個人サロンが検討しやすい代表的なツールが、リピッテとエルメです。



それぞれ向いている人のタイプが異なります
リピッテが向いている人
- 予約管理をとにかく楽にしたい
- 空き枠表示や自動予約を使いたい
- LINE予約が増えてきて、手動対応が大変
- ホットペッパービューティーと連携してる予約システムを探している


エルメが向いている人
- リピート導線を仕組み化したい
- 来店後フォローやステップ配信を考えたい
- 将来的にLINEを集客・育成にも使いたい


「便利=今必要」とは限らない
ここで一番伝えたいのは、ツールは“正解”ではなく“段階”だということです。
- 予約数が少ない
- 手動対応でも余裕がある
状態であれば、無理にツールを入れる必要はありません。
逆に、
「この作業がしんどい」
「ここを任せられたら楽になる」
と感じ始めたら、ツールはサロン経営を支える味方になります。
よくある質問(Q&A)
無料プランでどこまでできますか?
個人サロンの初期運用であれば、無料プランで十分です。
- あいさつメッセージ
- 応答メッセージ
- 1対1トーク
- リッチメニュー
- 少数のメッセージ配信
といった、日常的なLINE運用に必要な機能は一通り使えます。
「まずは使い慣れる」「お客様とのやり取りを整える」
という目的であれば、有料プランを急いで検討する必要はありません。
友だち何人から有料プランを考えるべき?
「〇人になったら有料」という明確な基準はありません。
目安になるのは、配信したい内容と頻度が増えてきたときです。
- お知らせを定期的に送りたい
- キャンセル枠や空き情報を流したい
- 無料プランの配信数が足りなくなってきた
このように「無料では少し足りないな」と感じたタイミングで、有料プランを検討すれば十分です。
ブロックされない配信頻度はどれくらい?
個人サロンの場合、月1〜2回程度が安心です。
- 必要なお知らせ
- 空き枠の案内
- 臨時のお知らせ
など、「お客様にとって役に立つ情報」だけを送るという意識を持つことが大切です。
頻度よりも、「送る理由があるかどうか」を基準に考えると、
ブロックされにくい配信になります。
まとめ
LINE公式アカウントの初期設定は、単なる作業ではありません。
サロン経営の土台を整えることです。
最初から完璧を目指す必要はなく、
- まずはLINE公式アカウント単体で使い慣れる
- 日々のやり取りを通して感覚をつかむ
- 必要になったタイミングでツールを検討する



この順番で進めていけば大丈夫です
LINE公式アカウント単体 → 慣れる → 必要になったらツール
段階を飛ばさないことが、無理なく続くサロンLINE運用のコツです。








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